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挽き立て・淹れたてのコーヒーと、もっちもちの自家製生パスタが味わえるカフェ

電話でのお問い合わせはTEL.098-987-1870
(月曜〜土曜/10:00〜19:00くらい)

〒902-0077 沖縄県那覇市長田2−5−24

HistoryC資金調達。

店舗デザインを始めるのとほぼ同時に、資金のメドを付けるために金融機関の選定・交渉も行いました。
通常、店舗などを開業する際に資金融資してもらえる機関としては、銀行・国(金融公庫)が実施している『創業融資』、地方自治体が実施している『制度融資』などがあります。その中で比較的利用しやすいのが金融公庫で、無担保・無保証で借りることができます。今回私が利用させていただいたのも金融公庫でした。

『沖縄振興開発金融公庫』

本土では日本政策金融公庫が窓口となりますが、沖縄県では沖縄独自の「沖縄振興開発金融公庫」という所が窓口となります。
(日本政策金融公庫の沖縄支店はありません。)

まずは、ゆいレール「おもろまち」駅近くにある「沖縄振興開発金融公庫」本店に資料を受け取りがてら1回目の相談に伺いました。
自分がやりたい事業の内容、規模、開業時期などを相談窓口(あくまで相談窓口の方で、実際に資金を借りる際は資料提出した後に別の担当者の方が対応していただけます。)で説明をして、たくさんある資金融資制度の中から自分に合った融資を選び出していただけます。
今回私が融資していただいたものは「生業資金」の融資制度枠でしたが、その中でも自己資金がどれくらいあるか、保証人の有無、担保の有無、従業員数の有無、等々・・・状況によって0.01%単位で細かく金利が変わってきたりします。
もちろん保証人無し・担保無しでも融資していただくことも返済計画がしっかりしていれば可能です。

1回目の相談を行なって私に合った融資制度の資料を頂き、提出する書類の確認ができたところでいよいよ融資に向けた資料作りの開始です。

今回、融資の申込時に提出する必要書類は以下の通りでした。

 @事業計画書または創業計画書
 A代表者略歴
 B(資産)評価証明書・・・市町村役場
 C所得証明書・・・市町村役場(法人の場合不要)
 D納税証明書・・・市町村役場
 E見積書(写)・・・設備資金申込の場合
 F賃貸借契約書・・・仮契約・物件案内書でも可
 G地主又は家主の承諾書・・・借地に店舗新築又は増築、借家の増改築に関する承諾書
 H貯金通帳(写)・・・自己資金及び借入金返済状況等の確認のため
 I借入金償還表(写)・・・公庫以外に負債がある場合必要。
 J店舗内の平面図・・・店舗間取り、器具・備品の配置が確認できるもの

これは私の場合で、職種・借りる融資内容等により提出する書類は変わってきます。

証明書関係は役所などで手配して手に入れることができますので
実際に書類として作成しなければならないものは、

事業計画書(創業計画書)と略歴、店舗平面図となります。


創業計画書

基本的なひな型をいただき、必要事項を記載して提出します。

融資を受ける為の最も重要な書類となります。

この書類を基に融資してもらえるかどうかが決まりますので、出来るだけ詳しく“創業計画が無理なく実行できる内容か、融資したお金がちゃんと返済できるのか?”が金融公庫担当者に納得していただけるように記載されているかがポイントとなります。

【記載項目】

 1.創業の動機・事業の経験等
   ・創業予定の業種は
   ・創業されるのはどのような目的・動機か?
   ・過去に事業を経営したことはあるか?
   ・創業する内容の事業の経験はあるか?
   ・取得されている資格等

 2.取扱商品・サービス内容
   ・具体的商品・サービス内容の明記
 
 3.取引先・取引条件
   ・販売先(シェア・回収支払い条件等)
   ・外注先(シェア・回収支払い条件等)
   ・仕入先(シェア・回収支払い条件等)
   ・従業員等の構成
   ・人件費支払いイメージ(金額/月額)

 4.事業に必要な資金と調達方法
   ・設備資金(資金内訳・金額)
   ・運転資金(資金内訳・金額)
   ・必要資金調達方法の内訳・金額(自己資金・沖縄公庫からの借入・他の金融機関等からの借入)

 5.事業の見通し(月平均)
   ・売上高(曜日別・時間帯別等)・・・創業当初および軌道に乗った時期別に見通しを記載
   ・売上原価(同上)
   ・売上総利益(同上)
   ・営業費(人件費・地代家賃・支払利息・その他経費
    ※売上高、売上原価、営業費を計算した根拠の記載。
   ・利益額

それぞれ出来るだけ具体的に詳しく記載した方が、公庫担当者の方も「しっかりと考えられているな」というイメージを持ってもらえると思います。

私の場合は上記書類以外に、店舗前の交通量調査や商圏調査資料なども作成し一緒に提出しました。
交通量調査も商圏調査も別に調査会社にお願いした訳ではなく、自分でお店の前で人や車がどのくらい通るのか、役所のHPにある市場調査資料を閲覧し、自分なりの仮説を立てて「この店舗立地なら十分採算が取れる」事を補完する目的で添付しました。

結果的には金融公庫の担当者の方から
「ここまでの資料を作ってきた人はあまりいません。」とほめていただき、ほぼ修正や追加資料を提出することなく融資を受けることが出来ました。

融資決定までのプロセス

上記必要書類を提出して、初めて融資の申込受付となります。
その後の流れとしては、提出した書類を元に金融公庫側で融資して問題無いかの検討をし、実際の店舗物件の現地確認を行い融資の決定がなされます。
書類を提出してから店舗確認までが約3週間ほど、店舗確認してから1週間ほどで融資決定の連絡をいただきましたので、書類提出から約1か月、一回目の相談に訪れたタイミングからだと約1か月半の時間がかかりました。
(これは私の場合ですので、申請内容などによっても期間は前後するものと思われます。)

もちろん融資金額・創業計画内容によっては融資が受けられない、もしくは減額されるなども起こり得ますので、
融資がないと開業ができない場合は、店舗との賃貸契約や店舗デザイン・設計なども様子を見ながら進めないといけませんし、店舗のデザイン会社なども融資が受けられることが決まってからでないと動いてくれないケースもあるようですので、融資の手配は迅速に進めることが重要かと思います。

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Cafe & Pasta  
YOSHIDA's Kitchen

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